色んな人種の人と話すということ
ウチのクラスでは今現在、8つの国の人らが一緒になって英語の授業を受けてます。
日本・ロシア・ブラジル・タイ・ベトナム・スペイン・中国・エチオピア・・・。
学校が始まった時は7つだった気がするんですが、いつの間にか人数が減ったり増えたりを繰り返していて、今現在は上述の感じになってます。
人種も違いますが年齢や経歴も様々で、そこはコミカレ独特の雰囲気って感じで面白い。普通の大学ならほとんどは年齢の若いティーンネイジャーでしょうからね。
そんなうちのクラス、最初の頃はみんな緊張していたせいかあまりお喋べりも少なかったけど、約2カ月経った今では皆喋ること喋ること(笑)
授業中だろうがなんだろうが、納得するまで『聞く』『話す』っていう習慣が身についてきました。
最初の頃は相手の言ってることが理解できなかったり、または自分の言いたいことが上手く伝わらなかった場合は、テキトーに誤魔化してたんだけど、最近ではそれも見なくなった。
自分の意見をしっかり持つことで生まれたスキル
さてそんな多国籍かつ多民族かつ年齢や性別も全く違う人らが集まった我がクラス。
お互いに違う文化や風習があることは当然のことだけど、それを知りたいという知的好奇心が生まれてもいます。
「あなたの国ではどうなの?」
「そっちではこういう習慣があるって本当??」
などなど、色々と聞いたり聞かれたり・・・。
その延長でクラスの授業でも、異なる文化に対しての議論(会話の授業)が設けられたりもしてます。議題は様々で、例えば「アフリカのとある国の結婚に対する考え方」や「イスラム教の結婚式の内容」「日本人はなぜ時間を守るか」← など
まぁ内容は何だっていいんだけどね
そこで一番大切なことは自分の意見をしっかり持っているかどうかってこと。
あなたはどう思う?私はこう思うよ。
結構単純ですが、会話の語彙力が多い、逆に言うと中途半端な表現になりがちな日本語スピーカーからすると、結構最初につまづくのがこの授業。
まず求められるのがイエスorノー、それから細かい意見を追加していくのがこっちの意見の交換の仕方。というか英語の文法がそういう造りになってるから、そっちの方が話が早い。
こっち来てもうすぐ3ヵ月になろうとしてますが、ようやくこういった議論にも積極的に参加することが出来てきました。会話の英語力は低いけど、オドオドすることはもうありません(笑)
さて、そこで最近気づいたことがあって、そんな環境に慣れたからこそ生まれたスキルがあります。
まず、自分の意見をしっかり持つ。これが最初だったんですがそこから他人の意見をしっかり聞く、ということが出来るようになりました。
あ。決して今まで人の話を聞かない人だったわけじゃないんですよ(笑)そういう意味ではないです。
細かく言うと
相手の人種・年齢・国籍に関係なく、人の意見を尊重して取り入れることが出来るようになる。
が近いでしょうかね。
相手によって態度を変えない。これって大事な事
上で挙げたことはアメリカで生活すると当たり前の習慣として身につくはず
だって皆違うんだもん、何もかも。
人種や国籍が違うのは上述した通りで、そこにきてマナーやモラルなんかも違ってくる。そんな人と議論をするにはまず最初に大事なのは自分の意見を言うこと。自分の意見を言わないと、相手とどう違うのかも分からない。
そして相手の意見を聞く、これが身に付く(もちろん相手から話すパターンもあるけど)
特に、相手が誰であろうとその人の言うことが正しいと思う場合、それを素直に認められる。こういう習慣が身に付くようになる。
例えば日本の場合、意見の内容が「何か」というよりも「誰が」言ったかが重要。っていう社会の風潮ありません?
年下と年上、先輩と後輩、上司と部下、客と従業員・・・
あぁ、元公僕(消防官)としては、物凄く分かる(笑)
会話の本質って?
なので良く言われるような
「アメリカ人や外国人は自分の意見ばっかりでうるさいよね」ってのは
逆に言うとこっちの意見も同じように聞く耳を持っている、はず。。。まぁ聞く耳持ってない連中も沢山いるけども、それは置いといて( ´∀` )・・・
例えばウチのクラスのスペイン人のマリア、彼女は話す際にほぼ必ず自分から話す、それも凄い勢いで!
そしてダーーーーーっ!と話し終わるとピタッと止まってこっちをじーっと見てくる
最初???ってなったけど、彼女はそこで「はい、次はあなたの番。喋りなさい」って言いたいわけ。そこで日本のようにニコニコとしていたら、間違いなくイライラさせるはず(笑)
話していて知らない英語が出てくるとお互いに辞書つかったり、ネット開いたり。また自分の言いたいことが上手く伝わらない場合は、文字にしたり絵にしたり、と彼女と話していると本当に会話のいい勉強にもなる。
僕は彼女の年齢も知らないし、過去や今現在の事もよく知らない。彼女も僕の事をそう思っているはず。
だからこそ会話の中で生まれる意見に、変なバイアスがかかることは無い。
誰が言ったか、ではなく何を言ったか。
会話の本質がそこにはある気がする。
お客様は神様デスカ??
客と従業員の関係性が日本と違うのも、そういった根本的な思考があるからかもしれない。
日本の場合多くは「お客様は神様」ってのがまだあると思う、じゃあアメリカは客が下の立場なのか?って言われるとそうではない。
客と従業員は対等。それがこの国のルール。
従業員はあくまで従業員の役割を演じている「人」に過ぎないので、客も人だしその関係性は対等となるわけ。
日本で3年間英語教師として住んでいたことのある、うちのクラスのキャロル先生は、そんな日本の文化にぶったまげた記憶があるそうな・・・面白かったのが、クラスの生徒と一緒にコンビニに行ったときのこと。
レジで生徒が会計をしてるとき、レジ係の子と一言二言話しているのを見て「知り合いなの?」と聞いたら「仲の良い友達」と返事が返ってきたのにかなり驚いたそう。
なぜならそのレジ係の子は、他の客と同じようにその生徒に接していて、最後にお辞儀までしていたから、アメリカ人のキャロル先生からすると有り得ない光景に見えたそうな。
でも真面目に対応をする日本のスタッフがたまに恋しくもなるんだと(笑)
確かにここのスタッフはシャレにならんくらい酷い人がいるからね。。。
終わりに
とまぁこんな具合にうちのクラスでは会話のキャッチボールが行われている、って話でした。
直球だらけのビーンボールもありのキャッチボールですけどね・・・すごく楽しいです。
それではまた次回!
C U !
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