国際免許ってやつが、ポリス相手に全く役に立たない件について
渡米して早2ヶ月が経過、とうとう恐れていたことが自分の身に降りかかってきました。
車を持つ者ならば起こりうるであろう事態。ある日の事、運転中に後ろからポリス様にウーウー鳴らされ停車を命じられ、勿論その後は職質へ・・・・そこで国際免許の取り扱いについて、ポリス様とひと悶着あったのでお伝えします。
先に結論:国際免許とは何ぞや。というのをポリス様に説明できる語学力が必須。
では以下経緯。
そもそも国際運転免許証(以下国際免許)とは
海外渡航者、特に長期海外旅行を行う人にとって必須なのが海外旅行保険の次に国際免許と言われてます。渡航計画の中で車を運転するつもりがなくても、まぁ一応何があるか分からないので取っておく。って人も多いはず。
運転免許センターで2,000円ちょいの手数料で同日に発行してくれます。Wiki参照にしてもらえば以下の説明は読む必要ありません。
国際運転免許 Wikipedia
勘違いしてる方が多いんですが、コヤツ・・・・国際免許自体に免許証の役割は全くありません。あくまで自国の免許証を翻訳しただけのモノという立ち位置のため、必ず日本の運転免許証とセットにしないと何の効力もありやせん。
そのくせ書かれている個人情報の内容といえば、ローマ字の氏名と住所だけ(笑) そりゃポリスも何コレ?ってなるわな。
国際免許の認知度って?
日本の免許証を持っており、かつ国際免許を持っていれば、1年間条約として締結した国では合法的に運転できるはずなんですよ。国際免許ってやつは。
ただし。
そのことを知らないアメリカンポリスが多すぎる・・・・てかほとんど知らないみたいね。もしかしたら観光地とかNYや大都市のダウンタウンのポリスは知ってるのかもしれないけど。僕の住むような観光客なんてめったに来ない場所のポリスらは見たことないんだろうねー
さっきからポリスポリスってしつこいようだけど
ポリスの種類が色々あって、Sheriff やら Police やら State Trooper やら。もうややこしくて訳ワカメ。なのでポリスに統一です。ポリースでもいいんだけどね、フリースみたいで嫌なんで止めときます。
今回僕を御用してくれたのはState Trooperです。こやつらは覆面です、こっちの州では大抵ダッジの乗用車に乗ってます。
で何で捕まったかっていうと、どうやら交差点で曲がる際に一時停止のサインを守ってなかったらしく、それで見事初ゲットされたわけです。完全に見落としてたので落ち度はこっちにありました。スンマセン・・・
初めての体験//////二度とイラネ
それは学校を終えて家に帰る道中のこと、フリーウェイから数キロほど走った普通の道で私は捕まりました。しかも家見えてます。
ファンファンファンファンうるせーなーと思ってたら、実は私でした~みたいな。全く気付かないうちに車の真後ろにピカピカとフラッシュパトライトを光らせた車がピタッと張り付いているではありませんか。
ヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイ
こんなときどうするんだっけ!!!!
日本にいるときからの大好物番組「COPS」(アメリカ版リアル警察24時)の映像が脳内を駆け巡る・・・
①勝手にドア開ける→テイザーガン撃たれる
②ポケットから財布を出そうとゴソゴソする→freeeeeze!!やっぱテイザーガン撃たれる
アカン、あれに出てる連中まともじゃなかった。
停車後から10秒くらいして(多分この間に無線やりとりしてる・・・COPS知識)ガチャンとパトカーのドアから制服を着たポリースがやってきます。。ドキドキドキドキ
んぁあ!!そういえばこの車の運転席の窓、壊れて開かないんだった!!
やっべぇぇぇぇえ!どうしようどうしよう。とオロオロしてると、コンコン。と窓を叩くポリス様。声が通らないので何とか身振りで窓が開かないことを説明すると、ドアをガチャリを開けてきて「ナニコレ壊れてんの?じゃこのまま話聞かせてねー」と何ともフランクな感じ。
ポ「キミさ一時停止守ってなかったよ?(英語認識率30%くらい)」
私「ゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイ、見えてなかったですサー!」
ポ「とりあえず免許証見せて」
私「あ、ドゾ。。。」ここで日本の免許と国際免許見せる。
ポ「は?ナニコレ?分かんねーよ、アメリカの免許のことだよ」若干キレ気味←
はいでたーーーーー、これだよこれ!いやーな予感がしてたけどやっぱ通じなかったヨ!とりあえずパスポートくれってことなんで渡すと、パトカーに戻り何やら照合中・・・・この間にステイ先の義弟に電話しヘルプミー!家からすぐだから助けてくれーい!と伝える。
パトカーからポリス様がまた来る
ポ「君が旅行者だということは分かった。でもアメリカで運転するんならアメリカの免許が必要なはずだろう?」
私「(やっぱこいつ何も分かってねー!・・・しかし今回はこっちの不注意があったからここは下手に出ないとマズイ)」
私「ええと、これは国際免許って言ってこれを持っていれば合法的に運転できるはずですが・・・」
ポ「それはOK分かった。でもそれじゃあこの国の道路のルール知らないだろう?ハハン?」
私「(知るかーーーー!!!!!そんなこと!!!条約結んだやつに言えやーーーー!!!)」
私「あうあうあうあう・・・・」
ポ「ねぇねぇねぇどうなの?こっちに数か月いるつもりなんでしょ?免許取らないの?」
もう英語も早くて全然理解が追い付かないし、半開放のドアだからこっちの姿勢がキツイし、向こうも俺の英語が拙すぎてイライラしてるの丸分かりだし。。。とにかく状況が打破できないので義弟に電話する許可をもらい、彼がポリス様と色々と話をしてくれました。
そこから1分ほどで義弟が駆けつけてくれ、10分ほど話した結果お咎めなしで注意だけされ無事に釈放されました・・・・良かったよ。。しかし情けないことこの上なし。
それにしても完全に合法的に運転しているはずなのにこんなメンドクサイことになるなんて・・・・結果的に足りなかったのは説明が上手くできない語学力。これさえあればスムーズに済んだのに。悔しい、悔しいです!
傾向と対策。ポリスは何を求めているか
さて以上の話からポリスが何を求めているかを考えると、こっちも対策(英語の用語とか)を立てやすくなります。人の立場になって考える、大事ですね。うん。
向こうが知りたいのはこっちの居住地や氏名、車の登録者等。それから今回特に質問されたのは、アメリカの交通ルールをちゃんと知ってんのか?ってこと
運転することは合法とはいえ、交通ルールが日本と一緒なわけじゃないので、何かで交通ルールを学んでいることを証明しないとポリス様もご納得はしてくれないはず。
え?でもそれが(アメリカの)運転免許でしょうが・・・話が最初に飛んだー。
で、次も同じことにあった場合の対策としてこれを車に載せることにしました
こっちの州のドライバーズガイドブック。これさえ見とけば交通ルールのお勉強が出来るってやつ、学校の授業で使ったやつを譲ってもらいました。DMVというアメリカの運転免許センター的な御上が発行してるそうで、どこかで無料で手に入るはずです。
次に止められた際には、アタイ国際免許だけどちゃんとこれみて勉強してまっせ!というのをアピールする作戦です。hahahaha
上手くいく気が全然しねぇ
そもそもの問題は・・・・
早い話、アメリカの免許証が取れればいいんですけどねー。
しかし僕は観光ビザでの滞在なのでそれが無理、だからそのための国際免許なんだけども。。
ちなみに車の方は義弟名義の車になっていて、保険は彼の保険に枝をつけて僕名義で入っているという算段になってます。普通の観光客ならレンタカーが一般的なんだけど、それだとかなりコストがかかっちゃうんでこうやってやりくりしています。
でもさ、この国際免許って取得してから1年が限度なんだけど、アメリカの場合は大抵最大でも90日で失効しちゃうんだよね。ノースカロライナ州の場合は60日、え?じゃああとの30日はどうすんのよ?
と考えたところで思考を停止。
どうせそのことすらポリスは知らないだろうから・・・・ここは華麗にスルーをきめます。
無事故無違反を誓い今日も生きる
あぁそれにしてもアメリカ人の義弟のおかげで今回は何とかなったけど、これが遠出してた時だったらと思うと恐ろしい・・・ちゃんと説明できない自分が悪いんだけどね。
今回のポリス様は義弟が言うにはかなり優しい部類に入るそうで、相当根性腐ったヤツもいっぱいいるんだそうな。
もしそんなポリスが来たら、最初の段階で窓割られねーかな。ガクガクブルブル・・・・
次からは本当に気を付けます。アメリカ滞在中の方、皆様もお気を付け下され
C U !
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